雪 雲から地球へのメッセージ

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コンセプト

 546-523.JPG

雪ほど、自然環境においても、

心象風景においても、

 

喜怒哀楽の幅が振れる季節の

ワードはありません。

 

久しぶりに雪が積もると、

子供たちが外へ出て大喜びする

こともあれば、

豪雪地帯では交通も途絶えて

雪降ろしや雪崩で命がけの

戦いになります。

 

粉雪が舞う情緒もあれば、雪山では豪快なスキーを楽しめます。

大体誰もが、新緑といえば

爽やかな気分、秋の夕暮れと

いえば寂しい気分と、

共通するイメージはありますが、雪は、「♪雪が降る、あなたは来ない」の寂しさから、

「♪山は白銀。朝日和浴びて」のスキーまで、幅の広さを持っているキーワード、

文芸、気象、風土、観光など、あらゆる面からの幼児教育のテキストになります。

 

雪が降らなくなった

 

295-524.JPG最近は、平地では雪が降ることが

少なくなりました。

 

地球温暖化の

影響なのでしょうか。

地域によって差はありますが、

お母さんたちの、親の世代が

まだ子供だった頃には、

雪が降ると、子供たちは大喜び

して雪だるまを作りましたし、

ドッジボールのように敵味方に

分かれて雪合戦に興じました。

 

ぶっつけられても、けがをしないので楽しい遊びでした。

雪合戦は一部の地域を除いて、

そろそろ死語になろうとしています。

 

大気中の汚れが気にならなかったその頃、木の葉の上にほっこりと積もった雪を子供たちは手ですくって食べたものです。

 

 

日本列島の雪雲

 

245.JPG北陸地方は、この緯度の平野としては、世界でも珍しい豪雪地帯として知られています。

 

朝鮮半島から北に伸びる

高さ4~5kmの雪雲

(日本海西部収束帯状雪)が、

シベリア大陸からの寒気に

冷却されて1時間に数十cmの

雪を降らせ、

1日で1m近くになります。

 

この雪雲が日本列島の

3000m級の山脈に遮られて

太平洋側は冬晴れが多いのですが、関ヶ原だけは、若狭湾から

琵琶湖を経て濃尾平野に抜ける山脈の隙間があり、雪雲が通り抜けてくるので、雪野原になります。

冬に新幹線で大阪と名古屋間を乗られた方は、スピードの徐行と平野の雪景色にお気付きのことと思います。

 

 

雪の結晶

 

j0425230.jpgバター会社のマークにも

ありますが、雪の結晶は

美しい形をしています。

 

毛糸の手袋の先についた

雪片なら肉眼や虫眼鏡でも、

6本や12本の腕を伸ばした

雪の結晶を見ることができます。

 

-30℃の低温で、雲の中で

水蒸気が多く、雲の気温が

低いときに、水蒸気の表面から

内へと氷結していく姿が、

樹枝状や扇状や角板状の雪の

結晶になります。

 

江戸時代の大名であった

土井利位(としつら)が、

ランダ製の顕微鏡で約30種類の雪の結晶を観察して

発表したことから、

さっそく着物の模様などの

デザインに取り入れられたことがあり、浮世絵にも描かれています。

 

30種類もの雪の結晶が見られたことから、江戸時代は、

零下10度くらいまで冷え込んでいたのではないかと推測されています。

冷害による大飢饉から大塩平八郎の乱が起こったのもその頃で符号しています。

 

 

雪の観光

 

191.JPG子供たちが雪だるまを作って

遊ぶ程度の雪はいいのですが、

豪雪地帯では、さまざまな

災害を招いています。

 

観光地でも雪の季節は敬遠されますが、逆手にとった戦略が

成功しているケースもあります。

 

JRが展開した、冬の京都を売り物にしたキャンペーンで、

いままで敬遠されていた

冬の観光旅行がふえました。

 

全国的に最も知られた雪の観光では、札幌の雪まつりがありますが、趣きを異にして、

静かな雪のたたずまいのなかに、ほんのりと明かりを浮かび上がらせている、小樽の「雪明りの路」も、細やかな日本人の心情に癒しとくつろぎを与えて密かな人気を呼んでいます。

 

 

極北の雪

 

j0407505.jpg雪と氷の国のエスキモーには、

日本の情緒でいう、

「雪が降る」という言葉や概念は

ないのだそうです。

 

氷上を嵐のように吹きすさぶ

ブリザードの雪は、

「土」のカテゴリーで、雪が積もって氷のようになったところを穿って、かまくらのように住む環境は「家」の概念なのだそうです。

 

日本人のこころをうっとりさせる

粉雪や、まして風に乗ってどこからか飛んでくる風花など、日本人の心情にささやきかける雪は、雪との戦いに生命がかかっている極北の地とは風土も文化も異なっています。

 

 

COP10を迎えて

 

j0403392.jpg地球温暖化の危機と、

生物多様性の危機とを、いっしょに考えなければならなくなった

現代、COP10

(生物多様性締約国会議)が

2010年に名古屋で開催される

ことが決まったことにかかわる、

市民向けのフォーラムがいくつかありました。

 

そのうちくしくも、イベントの冒頭で取り上げられたスピーチと

映像の題材が、

アフリカのキリマンジェロ山で

共通していました。

 

 

    石弘之氏(駐ザンビア特命全権大使)

  (日本福祉大学「文化講演会」~洞爺湖サミットを前に/2008年6月14日)

 

    エゼキエル・デンベ氏

  (タンザニア国立公園群企画開発局長/朝日新聞社

  「地球環境フォーラム~COP10に向けて/2008年6月15日)

 

ヘミングウェイが、男の野望と挫折を象徴したキリマンジェロの山頂の真っ白な雪は、

いまではもうほとんどなくなりかけている現状報告からセミナーやフォーラムが

始まったことで共通しています。

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このページは、gallopが2008年7月30日 14:17に書いたブログ記事です。

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