桜 景色も、心の中も、明るくなる

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コンセプト

 

585-23.JPG花についてひろく知ることは

おもしろいですが、

ひとつの花について深く知ることもおもしろいですね。

 

この幼児教育のコンテンツも、

そのような考え方で

きています。

 

ということで、きょうは、

日本人の誰もが親しんでいる

桜をじっくり楽しんでみましょう。

 

お花見の楽しみ

 

470-23.JPG3月になると、そろそろ人の心にも桜の蕾が膨らみ始める頃、

桜前線の地図が新聞に載ります。

 

緯度や山岳部につれて日本列島に得かかれる等高線が北上していくおなじみの気象地図です。

 

2008年のソメイヨシノは、

高知市、大分市、静岡市が早く

3月25~26日に開花が始まり、

3月26~29日には、名古屋、

東京、大阪で

3月30日~4月1日、

金沢、新潟で4月中旬、

青森以北は4月20日と、

年々早まっており、地球温暖化の影響か、

50年ほどで4日以上早くなっています。

 

開花予想は、気象庁、財団法人の日本気象協会、

民間のウェザーニュース社などが行っていますが、花の種類や地域にもよりますが、

2008年はいずれの予想も大きく狂い、最大、名古屋、京都、新潟では1週間もずれました。3月が例年になく温かかったためで、各地からの苦情も寄せられました。

 

この季節、お花見の期待で、新聞の、近くの桜名所の予報をついつい見ます。

「つぼみ」「咲き始め」「5分咲き」「満開近し」と追いかけて、

お花見の誘い合いが始まるのも、楽しいことです。でも平地では夜桜を見に行くと、

寒い思いをすることがよくあります。俳句の「花冷え」という季語がそれです。

 

 

桜の名所

 

j0406912.jpg桜はいつも通る道端や畦道や土手、

公園や校庭の身近な所で見かけると

うれしいですね。

 

でもこのときとばかり花の名所に出かける

楽しみもあります。

よく知られている人気のお花見所は、

吉野山、千鳥ヶ淵、嵐山、弘前公園、

大阪造幣局の通り抜け、上野恩賜公園、

高遠城址公園などです。

 

奈良県の吉野山は下千本、中千本、

上千本と順に、長い間にわたって

山を彩る桜を楽しめます。

 

山全体を覆うように咲くシロヤマザクラは

開花が遅いので、関西や中部の桜が

終わってからでも、楽しめます。

 

修験道を歩いて、谷底から見上げたり、

山の上から見下ろしたり、

蔵王堂あたりが人気ですが、

どこがポイントというより、

歩きながら移って行く見所を自分なりに楽しむのがコツです。お花見のあとの楽しみは、

名物の柿の葉ずし。熊野灘で捕れた鯖が吉野までのころよい距離を運ばれる間に

ほどよく発酵しておいしくなる絶品です。

 

 

薄墨桜

 

岐阜県本巣郡の薄墨桜は国の天然記念物。延命の手当を施されて、

樹齢1500年になる、高さ17メートル、枝の幅27メートルの巨大なエドヒガンザクラ。

散りぎわに淡い墨色に変わります。

その薄墨桜の種が宇宙船で運ばれ、国際宇宙ステーションの「きぼう」で保管され、

8ヶ月後に地球に戻ってきます。

この実験で、地上に新たな生命をつないでいくことができるのでしょうか。

 

いまは観光地として大賑わいになりましたが、

まだ人気もなくひっそりと咲いていた30年前に、ドキュメンタリー映画作家・羽田澄子さんが

薄墨桜とこの木をめぐる人々とのかかわりを、ていねいに記録していました。

映画「うす墨桜」です。

 

こぶがあって、土の塊のように見える太い幹、

花が小さく見えるほどの大木のそばに立つと、なんともいえない妖気に

背中がぞくぞくしたと羽田さんは語っています。薄墨桜が1500年も見つめてきた

人間との心の通いが素朴に描かれています。

さくらんぼを拾う子供たちの姿にも、観光地化されたいまではもう見えてこない、

巨木と人との切り離せない営みです。

 

 

桜と文化

 

j0399322.jpg桜が出てくる映画は無数に

ありますが、鈴木清順さんの

「ツゴイネルワイゼン」

(昭和55年)。

 

サラサーテのレコードに指揮者

の声が入っているのではないか?

 

と、原田芳雄と藤田敏八が、

人の深層心理の謎に分け入っていくところから始まって、

大楠道代とのシーンに、突然

窓から流れこんでくる桜吹雪。

 

心象風景を前衛的にとらえた映像に桜が象徴的です。

 

坂口安吾の「桜の森の満開の下」も人の妖気を桜に移して、映画にも演劇にもなりました。

桜は人の心や情念に託されて多くの文芸や歌や映像に登場します。

 

「願はくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月のころ」(西行法師)

 

「花は一重なる、よし。吉野の花、左近の桜、皆一重にしてこそあれ」

 

日本人の桜の美学の原点のようです。だから、

「八重桜は異様のものなり。いとこちく、ねぢけたり。植えずともありなん」(徒然草)。

 

しかし、桜で賑う上野公園の桜は遅咲きの八重桜です。

 

ワシントンのポトマック河畔にも、

日本から贈られて植えられた桜が市民たちを和ませています。

「スシ」「ショウユ」「スモウ」といっしょに、「サクラ」も、

人々の心に美しい花を咲かせる世界の共通語になればうれしいですね。

 

 

学問のしおり

 

      国語

 

「サクラがついた言葉がありますね」

 

サクラガイ、サクラエビ、サクラマスは、体の淡い紅色を言っています。

桜木は武士の清い生きかたにたとえるなど、幅広く応用されています。

サクラのついた言葉を集めてみましょう。

 

      算数

 

「なぜサクラの開花を予想できるの?」

 

気温と連動しているつぼみの成長から予測しています。

冬に休眠している桜の花芽は冬の気温が5~7度の時間が33日~40日間経ると

休眠から目覚める性質があることから開花を予想しています。

 

      理科

 

「桜はバラ科なの?」

 

木と花の違いはあっても、桜はバラ科です。花弁が5つで、

種や子孫をつくる部分が共通しているからです。イチゴもバラ科なんですよ。

 

      社会

 

「日本人はお花見が好きですね」

 

江戸時代の浮世絵にも、お花見は描かれています。新入社員を歓迎する場としても、

お花見は現代的にアレンジされていますね。場所取りはたいがい新入社員の役目です。

桜はいろいろなかたちで、日本の生活や文化の中に生きています。

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このページは、gallopが2008年6月30日 15:36に書いたブログ記事です。

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