貧困や不衛生や病気であえいでいるアフリカの国々が、
新聞やテレビで報道されることがあります。
アフリカの国々では、
乳幼児(5歳以下)
1000人当たり5人に1人以上が
死亡している国が多くあります。
しかし、そうした悲惨な状況にも
かかわらず、報道される写真や
映像の中の、アフリカの子供たちは何も知らず、くったくのない、
明るい笑顔が
いっそう心を痛めます。
モノに恵まれ、教育環境も整っている日本、世界の恵まれない子供たちのことを思う意識や、ひとりの人間としてできることを考えてみるのも、大切なことではないでしょうか。
また、そうしたことに尽力している人々や機関もあります。
世界の貧困や苦しみを、なんとか幼児教育としてとりあげてみましょう。
日本の寿命の半分しかないアフリカ
平均して男性が79.0歳、女性が85.8歳、
日本は高齢化社会を迎えて、寿命は、
日本は世界一の長寿国になりました。
次いで、香港、スイス、アイスランド、オーストラリア、
スペイン、スウェーデン、マカオ、イタリア、フランス、カナダが80歳以上です。
ところが、アフリカの多くの国では、寿命は30歳台、やっと40歳を超すか超さないかが、
平均寿命であることをご存知ですか。
ボツワナ35.0歳、レソト35.2歳、
ジンバブエ34.3歳、ザンビア38.4歳、
中央アフリカ39.4歳と、40才まで生きられず、
マラウイ、シェラレオネ、アンゴラ、
スワジランド、モザンビークなど42歳に
達していません。
乳幼児死亡率が高いこと
(ワースト10はすべてアフリカ)との
関係もありますが、
医療の未発達や医師の不足、マラリア、デング熱、
ウエストナイル熱などの蚊が媒介する感染症のほかに、大きな原因はエイズです。
エイズ(後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウィルス)という病原体によるもので、
Tリンパ球が破壊され、免疫機能が低下して、合併症などを引き起こして寿命を縮めます。
アフリカの子供たち
途上国の支援をしている国際NGO
「プラン・インターナショナル」の日本事務局
「プラン・ジャパン」が、全国6都市で、
アフリカの子供たちのくらしを紹介する写真展を
巡回で開催したことがあります。
エイズで亡くなった父と母の墓標の前に
たたずんでいる4人の子供たち。
ノートがないので、何度でも書いたり消したりできる
黒板で勉強している子供たち。
何に使うのか、泥水をバケツで運ぶ子供たち。
子供たちは、自分たちの寿命もまた危険であることを知らずに、一生懸命で、天真爛漫の笑顔が、
いたいけない気持ちを誘います。
プラン・インターナショナルでは、保健衛生、教育、
住まい、生計、世界との相互協力などをテーマに、
世界66カ国からの支援を呼びかけながら、
子供たちが貧困から抜け出す環境づくりを
すすめています。
ひとりとひりができることには限度がありますが、世界中から多くの支援が集まれば、
教育や衛生や医療など、途上国の改善につながります。
また、ひとりひとりの微力な行動でも、親と子が幸せづくりに参加することで、
グローバルな思考やボランティアの志につながればうれしいことです。
レソト王国に鈴木ヴァイオリン
平均寿命ワースト2のレソト王国の、
エイズで親を亡くした子供たちの教育を支援しようとする活動があります。
ある新聞社のスタッフがレソト王国大使館に対して行っている
リトル・バイオリニスト・プロジェクトです。
この、ギャロップの幼児教育のコンテンツでもとりあげていますが、
鈴木メソッドで知られるヴァイオリンを30台、レソト王国に贈ることになりました。
次のステップは、音楽の先生を派遣するか、現地で育成することです。
途上国の支援を名目に、レアメタルの資源確保など、
国際的な政略をはらんだ問題が起こりかねない状況の中で、
国と国とがお互いの信頼のもとに地道に協力しあっていくことは容易ではありません。
カネの力ではなく、人類の平和を願うネットワークが、結局は長く続く信頼関係を築きます。
世界で困っている人たちの状況は、大人にも子供にも、心の中に入ってきます。
盛況だった愛知万博の中でも、地味な展示ではありましたが、
国際赤十字・赤新月館の、戦争や災害から人々を守る、
人種や民族を超えた活動の紹介は、他の華やかなパビリオンとは違って、
静かに親子の心をうちました。
そうした情報を集めて、あなたにもできる小さな一歩、無理のないところで、
手をさしのべてみませんか。
きっとお子様にもわかっていただける、
世界の子供たちに目を向ける行為のひとつになると思います。
学問のしおり
・ 国語
「世界の教育レベルで日本はどれくらい?」
自国の文字の識字率でいうと、
日本はイギリス、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなどとともに99.0%で高くなっています。
一方、ベナン、セネガル、バングラデシュ、エチオピア、バキスタン、コートジュボワール、
ネパール、イエメンなど、アジアやアフリカは5割に達していない国が多いのです。
・ 算数
「世界のくらしを数字でみると?」
くらしの指標のひとつ、消費者物価指数では、日本、韓国、香港、インドの順、
一人当たりの家計支出では、アメリカ、日本、イギリス、フランス、ドイツの順で
それぞれ高くなっています。
一方、一人当たりのGNI(国民総所得)では、ルクセンブルク、ノルウエー、スイス、
デンマークとヨーロッパが高くなっています。
・ 理科
「途上国での食料事情も深刻ですね」
世界保健機構(WHO)では、子供たちの栄養を「衰弱」「未発達」「標準体重未満」などで
分析集計しています。アフガニスタン、スーダン、インド、イエメン、エチオピア、
ブルキナファソなど、アフリカや南アジアの国々が悲惨な状況にあります。
・ 社会
「少子化は世界的な傾向ですか」
経済的にゆたかな国ほど少子化がすすみ、
産業の空洞化や社会制度のひずみにかかわっています。
逆に途上国での出生率は多くなって貧困を招いています。

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