身の回りのことを、いつもきちんと美しく整えておくことは、
子供にとってとても大切なことですし、幼児の脳の力を養う、
最も手軽で日常的な幼児教育の近道でもあります。
後片付けという、いつでも誰でもやれる日常の心がけは、
実にさまざまな学びにあふれています。
まず、何よりも、生活の環境がすっきり整えられていることは、気持ちのいいことで、
次の行動がスムースに導かれる前提でもあります。
身の回りだけではなく、脳の中もきれいに整理されているということです。
後片付けを毎日の習慣に
食事のあと早めに食器をきれいに洗う、遊んだおもちゃを片付ける、
洗濯された衣服をきちんと畳んで仕舞う、トイレを汚したらきれいにしておく、
ゴミが散らかっていたら掃除をする。
子供たちに日頃、後片付けをするという習慣を身につけてほしいのです。
そのためには、親が身の回りを毎日毎日きちんと後片付けをしている、
という見本を子供に見せて、後片付けをするということは気持ちのいいものだ、
と感じさせて、真似をしてもらうことから始まります。
たかが後片付け、されど後片付け
後片付けをきちんと行うということは、不用になったものを上手に捨てること、
大切なものの置き場を整理してつくる、ということです。
情報やモノがあふれた現代では、「捨てる」技術が必要です。
もう必要でなくなったものや、古くなってしまったものを貯めこんでおくと、
ごちゃごちゃになって、いざというときに必要なものを取り出すことができず、
新しい考え方や行動に進むことができません。
また、後片付けを上手にするということは、ものごとの重要度を見極め、分類して、
整理し、取り出しやすくする、ということです。情報化時代に最も必要な思考法です。
目的の情報を取り出しやすいようにする
後片付けとは、どこかにモノを押し込んで部屋を見た目にすっきりする、
ということではありません。次の目的に対応できるように、
分類して整理し、収納するという思考力を身につけるということです。
そこには、カテゴリーという概念が必要になり、これが子供にとっても、
大人にとっても、創造力につながるポイントです。
たとえば、初めは、ものごとを、国語、算数、理科、社会というように分類するとします。
情報が多くストックされ、脳の力が成長するにつれて、次の行動につながるように、
たとえば、植物、文芸、環境とかのカテゴリーに分けて分類したり、
さらに、栽培する、エコライフ、野菜、食生活というように細分化していきます。
このプロセスが、脳の力を鍛えていきます。
そのとき、文書類であれば、フォルダーやファイル、
モノであれば引出しやボックスなどのシステムがともなうと効率よくはかどります。
カテゴリーごとにタイトルをつけ、ラベルを貼ることを忘れないように。
要は、後片付けとは、その人の情報量や考え方の進歩に合わせて、脳の内部も整理し、
次の進化を導く作業なのです。
情報が入ってくる人間関係をつくる
ものごとに価値をつけることは大切なことですが、大事にすることにこだわっていると、
次の進歩を遅らせてしまう場合があります。
宝ものとして別の箱にしまっておく程度にしましよう。
人と人とのお付き合いにもいえることです。大切だと思うことを、
自分ひとりで抱え込んで人に教えないで大事にしまっておくと、
そのものごとにかかわる進歩が人から与えられないために、いつの間にか、
価値が古くなり、気がつくとカビが生えているということがあります。
ほんとうに自分が気に入っていること、大切だと思っていること、うれしくなるような発見は、
自分だけのものにしないで、どんどん人に知らせることです。
それは人にとっても、役に立つ情報であり、その人からまた新しい情報のお返しがあります。
新しく、価値観の高い情報は、情報感度の高い人に集まってくるものです。
ギブ・アンド・テイクではなく、ギブ・ギブ・ギブ
活躍されている、勝間和代さんは、経営評論家、公認会計士として
give、giive、giveだと言って
おられます。
(「効率が10倍アップする新・知的生産術」)
自分にとって大切で重要な情報や考え方は、出し惜しみせずに、
人に与え続けよということです。
人に与えるという、川の流れが
どんどん盛んになると、
その流れを遡上して、
鮭が戻ってくるように、新しい情報がその人に流入してくる道筋は、
提供し続けたチャネルをたぐって還流してくるのです。
子供の場合に置き換えるとよくわかります。
大事なものをひとり占めしていると、友だちからのプレゼントはありませんが、
大切なものを友だちにあげると、友だちも大切なものをくれます。
情報力がアップするばかりではなく、情報のネットワークも広がります。
情報提供の志は、脳力の発達を超えて、人格の形成にもかかわってきます。
毎日の後片付け、実にゆたかな幼児教育の宝庫です。
学問のしおり
「なにかいい分類の基準って、
あるでしようか」
さしずめ、図書館で本を探すときの分類がわかりやすいですね。
膨大な書籍を、
産業、芸術などの大きなくくりから、細分化していくひとつの手本ですね。
・
算数
「とりだしやすい秘訣は何ですか」
常に情報をコード化して保管することです。大カテゴリーは1000のケタ、
中カテゴリーは0100のケタ、小カテゴリーは0010のケタというように。
コード番号とタイトルを付けます。
・ 理科
「理科にも何々科、何々属という分類がありますね。」
そうですね。桜はバラ科、大豆は夕顔科、というように、
意外なくくり方を発見しておもしろいですね。新しい知識もふえます。
・ 社会
「情報化時代、どんどん分類や整理の仕方も変わりますね。」
しかし、世の中や人間は、そう変わらない面もあるのです。
ネットのYahooのTOPページのコンテンツなど参考にされたらいかがでしょう。

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