コンセプト
街中にクラシック音楽があふれました。
ホールで襟を正して聴くクラシックコンサートという概念をがらりと変えてしまうような
熱狂的な出来事が、東京の銀座でゴールデンウィークの5日間、
100万人を超す人々を感動の渦に巻き込みました。
2007年で3年目になる「ラ・フォル・ジュルネ」。
音楽の幼児教育としてとりあげるのは、
お母さんには子供たちとこのように音楽を楽しんでほしいと思うからです。
音楽の楽しみ方としても、大人と子供の領域が取り払われた
スケールの大きい試みが成功しています。
0歳からのコンサート
5月2日から6日までの5日間、メイン会場は東京銀座の東京国際フォーラムを
会場にして、ホールと屋内外合わせて10箇所を超す場所で音楽が響いた
「ラ・フォル・ジュルネ」、まるで街中がコンサートホールのようになりました。
演奏者は国内外の著名なアーティストをはじめ、小中学生や市民オケなど、
場所も、曲目も、演奏スタイルも、人々の聴き方も実にさまざま、
著名なアーティストの演奏と聴衆が一体になって盛り上げました。
もちろん、コンサート向きのホールでの演奏もあります。そのひとつ、
5000人を収容する、最も広い空間を持つAホール〈ドフトエフスキー〉では、
コルボ指揮によるフォーレの「レクイエム」や、ロシアのウラル・フィル、
スペインのビルバオ交響楽団、東京都交響楽団が登場、
最終日はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」が超満員の聴衆をうならせました。
ここで毎朝行われた「0歳からのコンサート」は、
赤ちゃんを抱いたお母さんたちでいっぱい、ラ・フォル・ジュルネの名物になりました。
音楽を身近にノリノリ気分で
ホールB5〈ガルシア・ロルカ〉では、合唱団アクサントウスが北欧の珍しい作品を歌い、エベ―ヌ弦楽四重奏団、庄司沙矢香とフランク・ブラレイのデュオ、
プラジャーク弦楽四重奏団などが聴衆と身近なコミュニケーション感覚で
室内楽を名演しました。さらに身近だったのは、
相田みつを美術館〈ストリンドベリ〉に101名という座席、ほとんど目の前で、
アーティストの息づかいが聞こえるライブな演奏を楽しみました。
2007年から始まった地上広場〈ヴォルガ〉のミュージックキオスクでは、
飲食をしながらのピクニック気分でクラシックを聴きました。
アーティストたちが先生を務めた公開マスタークラスでは、
聴衆が生徒になったつもりで、音楽の秘密が解き明かされていくプログラムで、
あらためて音楽の深さに感嘆しました。(ガラス棟7Fラウンジ〈マダム・フォン・メック〉)
アマチュアも出演しています。展示ホール〈モルダウ〉では、
小中学生、大学、市民のオーケストラが演奏、
テレビでおなじみの青島広志さんが登場して人気に沸きました。
ネオ屋台村の地上広場〈ヴォルガ〉では世界の多彩な料理を味わいながら、
ラ・フォル・ジュルネを大型スクリーンで楽しみました。
感動のキッズ・プログラム
親子で楽しんだ本格的なプログラムがガラス棟4F〈ユグドラシル〉や
Dブロック5F〈ロキ〉など各所で行われました。
子供とあなどれないクォリティで、民俗音楽の演奏や音楽物語の演奏や、
この音楽祭のシンボル・イラストの作者ボトルバさんも参加して
子供たちのお絵かきが行われ、アイデアと感動にあふれた内容に、
涙ぐんでいる大人もいたといいます。
ホールD1〈アディ〉では名作音楽映画「展覧会の絵」、
イタリアの「ネオ・ファンタジア」ロシアの伝記映画「チャイコフスキー」や
手塚治虫の映画など掘り出し物が上映されました。
クラシック音楽の世界を身近に、エキサイティングに、自由自在に、
人々を楽しませて、2008年のテーマ「シューベルトと同時代の作曲家たち」を
予告してフィナーレとなりました。
(参考/「ぴあ」特別編集、free 2007、summer vol.3)
あなたもお子様とクラシック音楽を楽しむいろいろなカタチを見つけてください。
岡崎ジャズストリート
ハリケーンで壊滅したニューオルリンズは、かつて街中がジャズだった、
というイメージを彷彿とさせるようなイベントが岡崎市でありました。
2007年11月3日、4日の2日間、行われた「岡崎ジャズストリート」は、
岡崎公園をはじめ、お寺、病院、金融機関、デパートなどの商業施設など
18箇所の会場で、述べ300人のアーティストがライブを繰り広げ、
2万人の聴衆を魅了しました。
出演者は、ピアノの小曽根真さん、トロンボーンの向井滋春さん、
ルパン三世のテーマ曲を手がけた大野雄二さんら国内屈指のミュージシャンたち。
本部がある籠田公園ではアマチュアバンドが無料で公演、
お酒や弁当やおつまみの屋台も出て、
幅広い年代の人たちがさまざまなスタイルでジャズを楽しみました。
夕方になると、市街地の喫茶店やバーが映画館に早変わりして、
シネマストリートに。それぞれのお店では20人から40人の観客ですが、
さまざまなところで映画を楽しみました。

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