コンセプト
車を走らせているガソリン――地球に埋蔵されている石油は、
もうすぐ2020年ごろには
掘り尽くされて無くなってしまうといわれています。
そうなると車は他の燃料を
使って走らせなければ
なりません。
2007年の東京モーターショーにも、地球温暖化対策としてのエコカーと、徐々に電気に
代替していこうという傾向が
クローズアップされました。
いまの子供たちが車を運転する頃には、
車はこのように様変わりしているだろうというイメージが先取りされています。
車は生活やエネルギーや技術のすべてが集約された幼児教育の題材でもあります。
トヨタが70周年
トヨタがアメリカに進出して
2007年で50年、
もはや世界販売台数で、
ゼネラル・モーターズとトップを
争うほどになりました。
しかし、アメリカの低所得者向け住宅ローン問題の表面化などで、若ものにも受けていた
手頃な価格のトヨタの
「サイオン」が減速し始め、
日本での国内需要の行き詰まりと共に、新しい戦略の必要性に迫られています。
石油の枯渇する2020年を背景に、70周年の当日、
トヨタは長期経営計画「グローバルビジョン2020」として、
自然環境を重視して中核技術のハイブリッド車を全モデルで展開し、
ハイブリッド車の世界シェアを31万台(4%)から20%に引き上げようという戦略を
明らかにしました。
また、高齢化社会に対応して、運転支援システムや介護ロボットなどの
ビジョンも掲げられています。
東京モーターショーのコンセプトカー
2007年の東京モーターショーは、トヨタの動向に象徴されるように、
「エコ」が一気に加速し、エコカーをめざす試作段階のコンセプト車が展示されました。
富士重工業の電気自動車「G4eコンセプト」はリチウムイオン電池を搭載して、
1回の充電で200キロ走ります。三菱自動車も「アイ・ミーブスポーツ」で
電気自動車の加速を磨き、ホンダは「シビックハイブリッド」のグレードアップを
表明しています。トヨタが打ち出したのは、
ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車
「クラウン・ハイブリッド・コンセプト」やプラグインハイブリッド車です。
プラグインハイブリッド車
エコカーのトヨタの切り札です。1997年に発売した代表的なハイブリッド車
「プリウス」の、減速時に生じるエネルギーを充電した電気でモーターを回す仕組みを
応用して、家庭用電源からも充電できるようにしました。
ニッケル水素電池に充電して電気の容量を増やすことで、
電気モーターだけで走る距離をプリウスの6倍にしています。
さらにリチウムイオン電池を実用化することで、電気だけで走る距離を延ばします。
一人乗り車
東京モーターショーのもうひとつの目玉は、人体の一部になったかのような
一人乗り電気自動車。
「愛・地球博」で話題になった「i-unit」が進化した「i-REAL」(アイリアル)は、
低重心で走る「走行モード」と、歩行者と一緒に歩く「歩行モード」になる、
車=人の感覚の車です。「1/X」(エックス分の1)は
炭素繊維強化プラスティックを採用して、プリウスの1/3に軽量化、
ガソリンとエタノールの混合燃料と電気モーターで走るプラグインハイブリッド車です。
また、トヨタは和風感覚のデザインの「RiN」(リン=凛)を発表、
体内に流れる微弱な電流をハンドルのセンサーが感知してCGでインパネ画面に
表示、木質の生命感和室の感覚、茶道、華道の精神を取り入れた
「和の癒し」の斬新な試みです。
水素自動車
地球にふんだんにある水素を使った自動車の開発が自動車メーカーの協力を得て
武蔵野工業大学で37年間にわたって進められています。
マイナス253度に冷やして液化された水素を高圧ポンプで噴射して、
時速150キロで走ることが可能になりました。
既に1975年にはアメリカで2800キロを走破、
1994年には箱根の坂道を35キロで走るなど実用化を目前にしています。
エコカーの燃料電池に隠れた存在でしたが、
燃料電池に必要な高価な白金を使わないので製造コストも低く、
水素供給ステーションなどのインフラ整備とともに将来性が期待されます。
トヨタ博物館
中部のものづくりを支えてきたトヨタの文化に触れる「トヨタ博物館」が、
「愛・地球博」が行われた会場の近くの長久手町にあります。
車好きなお子様といっしょに見学されたらいかがですか。
ここでは常設展示のほかに、たとえば2007年では、
車の発明者ヘンリー・フォードをテーマに「ヘンリー・フォードとT型フォード」展、
クラシックカーに乗れる「クラシックカー・フェスティバル」、
小林旭や山口百恵の歌謡曲にみる昭和の車史など、さまざまなイベントも行われ、
車の歴史や文化、技術などを楽しむことができます。

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