コンセプト
保育園、幼稚園で行われている遊びや教育に、
モンテッソーリ教育やシュタイナー教育などのメソッドがあります。
それを表面に掲げているところもありますが、
その方法の一部やエッセンスを取り入れているところは多いと思われます。
それぞれ異なった教育理念に基づいていますが、
どこかで共通するようなところもあります。体系としてではなくても、
そのいいところをヒントにして家庭の中で日常的に採り入れることもできます。
幼児教育の手本として参考にされたらいかがでしょう。
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は、
イタリアの女性医学博士
モンテッソーリが始めた
幼児教育法で、
自分が好きなことを
自由に選ばせることで、
子供たちは自分の持っている
能力で成長していくという、
子供の自主性を
大切にしています。
子供がおもちゃや遊びを好きになっていくと、体で覚え、
だんだん熱中していきます。
大人が見ていれば退屈に見える子供の動作は、
自分の体を順応させていくプロセスで、集中力を養っているのです。
子供たちを邪魔しないで見守ってあげる、というのがポイントです。
自然に学びになる教具
ある幼稚園ではモンテッソーリ教育に、ことば、動物、生活、地理、動くものなど、
多くの教具で遊べるようにして、自分の好きな種類を選ばせているようです。
親は、遊びが偏りはしないかとか、それでは数字や文字を
覚えられないのではないかと、心配するかもわかりませんが、
子供たちはそれぞれに自分の興味を持てる小さな世界をひとつずつつかんで、
自立性がついてくるにつれ、次に興味を持つ別の世界に移っていくものです。
幼稚園では、ほかの子供たちや年長の子供たちがさまざまな遊びをしているのを
見習って、いっしよに遊んだり、年上の子が教えたりして、
幼児教育の人間関係の中で世界を広げていくものです。
モンテッソーリ教育では、子供の遊び心や創造性を養うたくさんのメソッドが
用いられます。視覚と触覚でひらがなを学ぶ、量や重さで数を学ぶ、
並べ替えて言語や文法を学ぶ、積み木で造形することを学ぶ、
刺繍でファッションを学ぶ、トランポリンで運動を学ぶ、というように、
子供たちになじみの素材、風合い、道具などで遊んでいるうちに、
自然に身についていきます。
モンテッソーリ教育は家庭においてもできる部分があります。
子供は聞くことと見ることをいっしょにできないので、お母さんがゆっくりゆっくり、
子供のスタンスに合わせて関心や好奇心を伸ばせてあげてください。
シュタイナー教育
提唱した教育法で、
ドイツのルドルフ・シュタイナーが
1919年にドイツで最初のシュタイナー学校がつくられたことに端を発していますが、
12年制の一貫教育なので、
そのまま日本でも
適用できるとは思いません。
その学校では同じ先生が担任し続ける、
教科書を使わない、テストもなく、
通信簿もないなど、
ユニークな特徴がありますが、
ヨーロッパをはじめ世界に500校ほど
広まっています。
教えないシュタイナー教育
シュタイナー教育の考え方は、21歳くらいまでを7年おき、3回にとらえていることで、
第一期7歳までを、体を健全に発達させる時期、
14歳までを思考力、知力、判断力を身につける時期としています。
とくに特徴的なのは7歳までの幼児教育で、まず、意思や感情を生み出すため、
体の健全な発達を行うことで、早過ぎる知育は、
将来意思や感情が育ちにくくなるとしている点です。
絵本を見るよりは先生が童話をくり返して話して聞かせることで、
卒園後に初めて文字に触れたときに物語が読めるようになる基礎を養います。
そのように文字を読むというより、クレヨンや粘土や陶器など
本物の道具に触れることの手触りを大切にしています。
ふれあいコミュニケーション
シュタイナー教育のもうひとつの特徴はスキンシップです。
先生と幼児たちが一日の始まりと終わりに、肌をふれあって、
心や愛情のぬくもりが子供たちに伝わるというボディランゲージを大切にしています。
また、年少から年長まで
子供たちが混在することで、
世代感覚がつながり合う
異年齢のフレンドシップや
コミュニケーションが幼児に
等身大の動作で伝え合うものが多く、またお互いに
そうしたコミュニケーション能力を育む場になっています。

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