コンセプト
さまざまなアートを楽しんで いますが、私たちは大人子供を問わず
人がイメージしてこつこつと
手作りで制作されたものです。
手作りアートを幼児教育の
コンセプトとすることで、
イメージ、ストーリー、デザイン、
言葉、技術など、さまざまなことを学習することができます。
コンピュータでなんでもできる
時代だからこそ、
そのハンドメイドが
大切なのです。
紙芝居の梅田佳声さん
不忍池の下町風俗資料館で街頭紙芝居をしている、梅田佳声さんがいます。
子供たちや通り掛かりの老若男女も足を止めて見ています。
「マンガ キンちゃんコロちゃん」「天狗剣士」などの昔懐かしい紙芝居を
得意の笑いモードで、力強い声で紙芝居の世界に引きずり込まれます。
梅田佳声さんは言っています。子供がおもしろいと思うものは、
大人も面白いと思うもの。お子様言葉だけで、難しい言葉を避けていたら
子供は進歩しない。子供が出会う生の実演で、最上のものを見せたい。―――
いまはほとんど見られない紙芝居ですが、
生き残って伝承されている人物や作品には、本質をうがつ人生観がありますね。
(「ロハスキッズ」2007年7月号)
さくらももこさんの「ちびまるこちゃん」にも紙芝居は何度も出てきます。
お小遣いをもらって、駄菓子屋で飴を買って、紙芝居を見に行くこころのときめき、
大人にも子供にも、楽しさのDNAはどこかに引き継がれています。
パラパラ漫画
同じサイズの紙に人や動物を少しづつ動かして何枚もの絵を描き、
パラパラとめくると動いているように見えます。
パラパラ漫画といわれる、アニメの原理です。初めは手や足を動かして、
だんだん慣れてくると、こちらに走って来る人が大きくなったり、
まわりの景色が変わっていったり、色をつけたりしていくと、
イメージ通りの動画になるおもしろさにハマります。
ノートの端に描いて遊んだことがある人もいるのでは。
パラパラ漫画は多くのプロセスを含んだ手仕事を通じて、
子供たちの創造性を養います。パラパラ漫画専用のノートも発売されているくらいです。
高山市で2007年に飛騨パラパラアニメコンテストが行われて、
200余の応募作品から選ばれた優秀作品が動画で上映されたこともあります。
アニメの現場
子供たちが夢中になって見るテレビや映画のアニメは、
パラパラ漫画の作り方が基本になっています。
全体のイメージが絵コンテにされ、主なシーンをコマ割りで連続して描かれて、
1枚1枚の画面に細かい動作の変化を少しずつ動かして描いたセルをつなぐと
全体が動いているように見えます。背景やほかの動きは別のセルに1枚1枚描いて、人の動きと背景とを合成して撮影したものがフイルムになります。
最近ではコンピュータ技術で加工されますが、それでも30分ほどのテレビアニメでも、
3000枚~7000枚のセルが描かれる手仕事です。
あとは、アフレコといって、音声や音楽が録音され、
編集されてアニメができあがります。いまの子供たちは東京ディズニーランドで
ウォルト・ディズニーや、ディズニーのキャラクターを知っていますが、
「白雪姫」や「バンビ」などの漫画映画で、
アニメの原点を見せてあげるのもいいですね。
CGのスピード感やアクロバティックなアニメになじんだ子供たちの心を
ゆたかにさせてくれる名作です。
ロバート・サブダの飛び出す絵本
絵本を開くと絵が飛び出す仕掛けの絵本、その火付け役でもあり最も著名な人に、
アメリカの絵本作家ロバート・サブダがいます。
彼は幼い頃、歯医者に連れていかれて、子供の恐怖心を鎮めるために
待合室に置かれていたポップアップ絵本に興味を持って、
家に帰って簡単なポップアップを制作するほどでした。
あとになって美術系の学校に通い始めてから、その頃の体験が甦って
ペーパーアーティストを志したといいます。
小さい頃から絵そのものというより、ものの仕組みに興味を抱いていたというのも
うなづけます。彼は、本を開ければポップアップで飛び出しても、
きれいポップダウンしなければならない、と言います。
彼の仕掛け絵本には、人がちょっと真似のできない複雑な仕組みが
採り入れられています。
彼の代表作「不思議の国のアリス」で、
開くと何十枚ものトランプがパッと宙に舞いあがりますが、
閉じるときれいにページの間に収まってしまうのはつくづく不思議です。
また、ルイス・キャロルやグリムなどの童話の世界を
感性ゆたかな絵で表現するビジュアルアートとしてもすぐれています。
彼はポップアップはもっと学校で授業にも使えるような教育的なものとして
考えていきたい、と言っています。
アートと技術の両方の幼児教育になりますね。
彼の「恐竜時代」は、生物学的観点からもアプローチされています。
日本でも2007年、「ロバート・サダブ展」が百貨店で催されました。

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