コンセプト
私たちが毎日何気なく行っている消費生活―――
それが、地球の環境の保全や発展途上国の貧しい人々に、
どこかでお役に立っているということにつながれば、ひとりの力は小さくても、
多くの人たちが行うことで形になり、私たちのささやかな生きがいにもなります。
教育という枠をはるかに超えて、世界や地球につながり、
生産と消費の仕組みにまで視点がひろがると、
子供たちが地球人になる幼児教育のカリキュラムになります。
毎日飲むコーヒーが世界を動かす
アメリカ、ドイツに次いで第3位、年間46万トンを輸入し、日本人のコーヒー好きは、
週に一人約11杯
飲んでいることになります。
しかし、この毎日の行為が
地球の環境と生産国での
生活をサポートすることに
つながっていれば
価値があります。
概して、商社や大企業は
現地からコーヒーをできるだけ安く仕入れようとするのが
経済の論理ですが、そのため、コーヒー豆が暴落し、
途上国の生産農家の家計を圧迫します。
フェアトレード(公正貿易)という考え方は、おいしいコーヒー豆を
これからも提供していただくために、現地の農家が安心して栽培し、
生産できるよう、価格を保障して生活を支援するシステムで、
いまや50カ国以上でのコーヒー流通の基本になっています。
加えて、コーヒー農家が渡り鳥の休息地になることを、
スミソニアン博物館の「スミソニアン渡り鳥センター」のロバート・ライスさんが強調し、
コーヒーの木陰栽培(シェードグロウン)と渡り鳥の保護にスポットを当てて、
主要なコーヒー生産地が生物多様性のホットスポットであることを
指摘したこととも関連します。
スターバックス
「スターバックス」では、 価格低迷で生産者が打撃を 受けないよう、コーヒーチェーン
市場価格より高いコーヒー豆を購入して、生産者を保護しています。
ラテン・アメリカ、アフリカ、アラビア、インドネシアなどアジア太平洋地域など、
北回帰線と南回帰線に挟まれた生産地から、
それぞれの味わいの豆を焙煎してコーヒーを提供しています。
セルフサービス店としてそう安くはないのに繁盛しているのは、
経営理念が味にも生かされているのかも知れませんね。
ボディショップ
原宿にボディショップという、天然の原料をベースにした
オリジナル化粧品を製造販売する日本でのお店の第1号店がありました。
ボディショップは、既に世界40カ国に約750店を出店していますが、
日本でもあちこちにお店ができ、ナチュラル系のファンを増やしています。
そのお店の経営者アニータ・ロディックさんは、
環境保護などの社会的な貢献とビジネスの両立で知られ、世界での共感を得て、
ビジネス・ウーマン・オブ・ザ・イヤー、大英帝国勲章、国連環境賞など
数々の受賞で評価されています。
美容ビジネスという女性を騙して食いものにしている企業を攻撃し、
生産地の人々のノウハウを天然で活かして、都会の人たちにひろめています。
いま、人々は地球環境にサスティナブルなことは、からだにも気持ちいいことと、
肌感覚でやっと結びつく時代になりました。
原宿のお店の2階は、地球の生態や環境を守るための、
誰でも自由に出入りできるサテライトオフィスになっていました。
EXPOエコマネー
地球環境をテーマにした「愛・地球博」のコンセプトをそのまま引き継ぐ、
EXPOエコマネー(以下、エコマネーと表記)というシステムがあります。
エコマネーのショッピングセンターなどの協賛店でレジ袋を断る、
地下鉄やあおなみ線で協賛店舗に行ったり(交通エコポン)、
リニモを利用して協賛施設に行く(リニポン)、あいち海上の森センターなど
10ヶ所以上での環境学習に参加する、クロスキューブロッカーを利用する、
市町村が指定するボランティア活動に参加する、エコ宣言をする、
などのエコ活動をするとポイントがたまります。
たまったポイントは、バイオマスのプラスティック学習キットや食器、
フェアトレード商品の飴やエコバッグ、下敷きやクリアホルダー、
エコソングCDなどさまざまなエコグッズと交換できます。
エコマネーはお金には還元されませんが、幼児教育としてエコを心がけながら、
その分トクした気分になれる貨幣や商業の学習にもなります。
使用済みの「愛・地球博」入場券で参加できますが、誰でも申し込めます。
名古屋市のアスナル金山のマネーセンターや、名古屋市環境学習センター、
名古屋リサイクルセンターなどのエコマネーサテライトなどで申込み、相談できます。
「愛・地球博」では21万人がエコマネーに参加し、還元された220万ポイントは、
CO2として233トンに相当する効果があり、
その成果を持続発展させていこうとする環境貨幣の実験事業です。
少しわかりにくいですが、余分な出費がかかるわけではなくその逆なので、
エコなライフスタイルのよりどころとしてお奨めです。

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