コンセプト
お子様といっしょに新幹線や電車・バスなどの乗りものを利用されますね。
乗りものは、私たちにとっては通常の移動や交通の手段ですが、
お子様にとっては、スピード感とともに、メカの不思議の体験なのです。
ここでは、乗りものの最先端をいくIT技術の結晶である、
新幹線と、これからの技術開発が期待されるリニアモーターを、
幼児教育の社会、技術、交通の素材としてとりあげてみました。
新幹線にN700系登場
東海道・山陽新幹線の
「のぞみ」に、
新しい車両N700系が
登場しました(2007年7月)。
先端車両は、鳥が翼を広げた
形の、エアロ・ダブルウィングと呼ばれる、カモノハシの嘴のような、ひしゃげた形をしています。
空気抵抗を最小限に押えられた設計で、スーパーコンピュータで地球を14周する、
約55万キロの試走を経て実用化されました。
東京・新大阪を、1965年では時速210キロ、
3時間10分で走っていた新幹線(0系)は、N700系によって時速270キロ、
2時間25分まで短縮されました。
さらに静かに、さらに早く
N700系の開発ポイントは、カーブでのスピードをダウンさせないことと、
騒音の減少です。新幹線の速度は270キロですが、
きついカーブが60ヶ所ほどあり、車体を1度傾けることで減速を吸収、
さらにパンタグラフの形を変えて空気の抵抗を減らしています。
新幹線の当初の車両には騒音を減らすパンタグラフの仕組みに、
音もなく飛翔して獲物を捕らえるフクロウの羽根の構造
が取り入れられていることが知られています。
新幹線はさらに進歩する
JR東日本では、従来の時速270キロの新幹線を、
2010年度に予定されている東北新幹線の青森延長に合わせて320キロという
国内最高の速度をめざしています。
東京と新青森が3時間で結ばれることになり、
3割を航空機で奪われているシェアに食い込もうとする作戦です。
JR東日本では、次世代の新幹線「ファステック360」の開発をめざして、
約15万キロの走行試験を行っています。
現在、360キロ運転での車体振動の問題はクリアされ、
トンネル新入時の衝撃音をクリアする対策が練られています。
磁力で宙に浮くリニモ
愛・地球博に行かれた多くの方が乗られたリニモ。
実はIT技術の最先端、超伝導のリニアモーターで走行する、
日本で初めての営業路線なのです。
リニモにはレールの上を回転する車輪がありません。磁石にはNとSがあり、
SとS、NとNは反発し合いますが、その反発力で車両が8ミリ浮上することで、
抵抗が少なく走ることができます。
愛知万博で大勢の人が押しかけたピーク時には、
重量がまさってダウンするトラブルもおきましたが、万博終了後も、
名古屋市地下鉄の起点・藤が丘から八草まで、
名古屋の東部丘陵地域の約9キロを、時速100キロで、宙に浮く形で走行しています。
ポスト万博のリニモの役割
リニモの乗客は、1日当り約2万人で、愛知万博終了後の約3万人の想定を下回り、
利用客拡大のさまざまな対策が試みられています。
愛知万博会場跡に整備されて残されたサツキとメイの家や
大観覧車の来場を促進するキャンペーンや、
愛・地球博公園駅の駐車場を利用して、
通勤・通学の便宜をはかるPRなどが行われています。
リニモの沿線には、モリコロ・パーク(愛・地球博記念公園)のほか、
トヨタ博物館や愛知県陶磁資料館、名都美術館、あいち海上の森センターなどもあり、お子様といっしょに、文化の探索を兼ねて、
リニモの乗心地を味わってみられたらいかがでしょう。

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