コンセプト
周りにはトンボを追いかけたり、ひと昔前は、幼児や子供たちの
ザリガニを捕まえたりする中で、
自然に親しみ、生命を知る環境がいっぱいありました。
まず、身近なところから自然を
呼び戻して、自然の営みや
生命に触れようというビオトープ
づくりが幼稚園や学校で
広がっています。
ビオトープは、自然や生き物の
幼児教育ということだけではなく、
いろいろなところで実行されれば、自然環境の回復につながります。
トンボが来て卵を生む池
このホームページでは、
幼稚園や小中学校の先生にも、
子供たちといっしょにビオトープをつくることをおすすめしています。
ビオトープとは、「ビオ」は生き物、「トープ」は場所、いわば
野生生物の生育場所です。
小さくても、そこに自然の生態系がある環境を身の周りにつくっていこうという運動です。
よくバロメーターにされるのはトンボがやって来る池です。
トンボがやって来るためには、卵を生む水が必要であり、
しっぽを水につけて卵を生むときにつかまる水草が必要であり、
生まれた卵がほどよく隠れる浮草が必要であり、
幼虫のヤゴが食べるミジンコやボウフラなどの微生物が必要です。
小さくて狭いながらも、生態系がバランスよく凝縮されている環境、それがビオトープです。
ビオトープをつくる
園児や生徒といっしょにビオトープを作りましょう。
畳何畳分という狭い場所でかまいません。
まず、土を掘って水を張る池をつくりますが、底と側面の土をしっかり固めます。
それでも水が染み込んでいきますので、水捌けを悪くするために、
粘土を塗りこんだり、石灰で固めたり、底にビニールシートを敷いたりします。
水を張って、水性植物を植木鉢に植えて沈めたり、
ホテイアオイなどを浮かべたりします。メダカを入れて池の風情になりますね。
子供たちの顔が輝く
水に触れることで、 幼児や子供たちが、 こころと体で自然に親しむことが大切なのです。 子供たちは泥んこ遊びが大好き、泥んこ遊びをしながら、 自然に触れ、自然をつくり、 自分たちも自然に還る―― ビオトープづくりは、子供たちに 生命の輝きを提供します。 ビオトープを汗を流してつくり 終えた、子供たちの顔は生き生きと輝いているはずです。ビオトープづくりは池をつくることが目的ではなく、土に触れ、
トンボがやってくる
春先から夏にかけてつくれば、その年、
みんなでつくった池にトンボがやってきたら、もう最高のプレゼントです。
きっと子供たちは、池の中に何か変化がないかとときどき自然に覗きこむようになります。
もし、次の年に池の中にヤゴがいるのを見つけたり、トンボが羽化するのを見られたら、
その子供たちは、もう生き物を虐待したり、仲間をいじめたりはしなくなるでしょう。
トンボは上空からでも、少しでも水があれば光って見え、水のありかがわかるのです。
山から都会に迷い込んだトンボにも小さなオアシスになるはずです。
自然にやさしさと忍耐を
トンボがやって来て産卵するということが順調に進むわけではありませんが、
子供たちはトンボが来てくれるために、さまざまな工夫を始めるはずです。
渇水したら水を入れたり、日頃の観察や手入れを続けることも、
子供たちが自然に親しむ大切な行いです。子供たちは自然に親しむことは、
忍耐ややさしい心も必要なのだということに気がつきます。
期待通りにトンボが来ないまでも、池が生きていれば自然らしさが出てきて、
思わぬ発見もあります。
ビオトープづくりを通して、子供たちの瞳が輝やいていくのを知ることは、
親にとっても、教育者にとっても言葉を超える喜びです。
いろいろのビオトープ
トンボが戻ってくる池のほかに、
赤玉土の上に腐葉土や
落ち葉を敷いて
カブトムシの幼虫を飼育する
ビートル・アパートがあります。
カブトムシは温度の変化の
少ない室内で湿度を保った状態で、大型のケースで育てます。
ペアを入れると、メスは1度に
20個くらいの卵を産みますが、
白い幼虫が7月になると羽化し、これを毎年繰り返していれば、
毎年カブトムシを楽しめます。
初めに充分な環境を
設定しておけば
ほうっておいていい育て方です。
そのほか、柑橘系の苗木を育ててアゲハチョウを呼び寄せる
植木鉢、また野菜畑や果樹園も
生態系を観察できるビオトープになります。
環境の条件が少しそろう必要がありますが、蛍を育てている幼稚園や学校もあります。
幼稚園や学校の庭の片隅に、子供たちが自然とふれあう場所を、
子供たちといっしょにつくってあげてください。最高の幼児教育になります。

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