アジアの国 日本にどこか似ているユニークな小国ブータン

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コンセプト

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ヒマラヤ山脈の南側に、

面積は九州と同じ位、

人口は約70万人という、ブータンという小さな国があります。

 

ここでブータンを取り上げるのは、ウェブサイト発信側の指向もありますが、いろいろな点で日本と

よく似ている点が多いからです。

 

ブータンは世界の中にある日本を知る、国際学、人類学、民俗学、地質学などの幼児教育でもあります。

 

ブータンの人類学的な観点からの、顔や表情や仕草は日本人にとてもよく似ています。

かつて、コロンボ計画の専門家として農業指導のためにブータンで生活した

西岡京治・里子さん夫婦や、「遥かなるブータン」の取材に行ったNHKの取材班の人々も、

ブータンに親しみを抱き、ブータンの人たちからも親しくされて、

この国に日本を見ているような感じを持っています。

自給自足に近い農業国

 

ブータンは照葉樹林帯でブナ・カシなどの常葉樹に覆われ、

米やイモや雑穀を主体とする農耕生活をしていて、

ヒエ、ソバ、みそ、餅、こうじを使った酒、などの食文化や、絹、漆などの生活用品、

人に出会ってはにかむ風情や礼儀作法までなんとなく似ているといいます。

 

山間の傾斜に耕された棚田なども日本に似た農村の風景です。

畑仕事をしている間、寒くないように赤ちゃんは着物でぐるぐる巻きにされて、

お母さんの見えるところに籠の中に待たされています。

まだハイハイもできない赤ちゃんなのに、その首や胸元には、

この国で採れる銀などの宝石や貝殻の何重ものネックレスで飾られています。

ヒマラヤの麓にある国の、幼児への愛情がこんな形で表れています。

お国柄はさまざまですね。

 

高度4000mの高山地帯でも生きられるヤクという種類の牛が人々の生活を支えています。

ブータンの人々はヤクの乳でチーズをつくり、毛皮を防寒の衣類にしています。

生まれたばかりの赤ちゃんの口にたっぷりバターを塗って、

栄養を与える食習慣があるのだそうです。

 

 

宇宙観のある仏教

 

ブータンはラマ教ですが、仏教であることも日本に親近感を感じさせます。

日本での仏教と異なるのは、男女が交合している歓喜仏や、

悟りの境地を絵にした曼荼羅ですが、これとて東西の思想が融合されている日本人には、

哲学や知の文化の世界への興味をかきたてます。

1年に1度、5日間をかけて行われるパロ・ツェチューのお祭りに村人たちは着飾って、

仮面踊りやラマ教の劇を見物に出かけます。

最終日はラマ教の開祖グル・パドマサンババの壮大な壁画が開帳されます。

 

 

ブータンの虫を指標に自然環境を知る

 

作家、解剖学者としておなじみの養老孟司さんは、

ブータンに虫取りのルールを作りたいと、

ハエでさえ「あんたのじいさんかもしれない」と殺生を忌み嫌う国に

虫取りに出かけています。

 

「富士山頂には虫がいないのに、ヒマラヤは下から隆起したから虫も

自分たちがそんな高いところに棲んでいるとはまだ気付いていないんじゃないかな。」

とはユーモラスですね(2007年6月5日、朝日新聞)。

ヒマラヤはかつて海の底であったことが、発掘される貝類からわかります。

 

 

民主化に直面している王室の国

 

ブータンはいま2008年に初めての総選挙による民主化に揺れています。

国民の多くは国王の統治を望んでいるからです。

 

国民総生産よりも国民総幸福を重視、国土の7割を占める森林保全や

伝統文化を守りながらの経済成長をめざしてきた前国王の意志でもあります。

衛星テレビ放送、インターネット、携帯電話、

民間の新聞が許可されたのもブータンではここ10年のことです。

 

「ブータン・タイムズ」で働く小川夏織さんは観光業以外のただひとりの日本人、

記者の傍ら、2007年12月の現王朝100年を記念したグッズのデザインや制作も

同紙から任されています。

「無理がなく、ストレスを感じないこの国の生活が創作意欲をかきたてます。」(朝日新聞)

 

世界の多くの国の中で遅れていても

どこか平和なブータンのようなユニークな国があってもいいですね。

 

しかし、いままた、ブータンはネパールから逃れて来たものの

再びネパールに戻って行って難民になっている国際問題を抱え込んでいます。

(NHKニュース、2007年6月17日、PM6:00台)

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このページは、gallopが2008年5月14日 11:19に書いたブログ記事です。

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