コンセプト
文読む月日重ねつつ...
蛍の光、窓の雪、
明かりは、人々の夜の生活を
変え、人のこころを照らします。
和紙を通したやさしく、
やわらかい明かりから
クリスマスのイルミネーション
まで、
生活や街の中に溶けこんだ、
明かりや光を幼児教育の
教材にしてみましょう。
幼児のこころも明るく照らします。まず、明かりのお話から。
イサム・ノグチの美術館
和紙の明かりの生活用品といえば、イサム・ノグチの提灯をベースにした明かりが有名です。
香川にある、明かりと自然の光と木と石のアトリエでもあり、彫刻でもあり、
自宅イサム家でもある、イサム・ノグチ庭園美術館は、まるで芸術の聖地です。
岐阜の高山に紙屋文治郎さんという明かりの作家が住んでいます。
つくろうとする明かりに合わせて、和紙を漉きます。
高山の森の中にある木造の二階のアトリエは、紙屋さんの明かりが少しだけ、
周囲のみどりがまぶしくて、室内は暗いほどです。
縁側にはバードウォッチングのためか、望遠鏡が備え付けられています。
美濃和紙の明かりアート
愛知万博の日本庭園の夜は、他のゾーンと趣が変わっていて、
和紙を通したやわらかな明かりの「美濃和紙明かりアート」の幻想的な
光のオブジェが人々を和ませていました。
毎年10月に行われる「美濃和紙あかりアート展」には、コンテストで入賞した
500点以上のさまざまなデザインの明かりがうだつの上がる街並みをやさしく照らし、
多くの観光客が訪れます。
その中には伝統的な明かりもあれば、ユニークでモダンなアートもあり、
明かりの持つ可能性やデザインの多様性を感じさせます。
新建材が多く使われた、モダンな生活様式の中で、お子様のために、
どこかに和紙のあたたかな明かりを取り入れて見たらいかがでしよう。
明かりは日本人の心の遺伝子の中に生きている癒しでもあります。
小樽の雪あかりの路
小樽には、歴史の風合いを感じさせる50余の古い建造物があり、
歴史的建造物として大切に保存されています。
かつてニシン漁で繁栄した経済力を感じさせ、街の風景に溶け込んでいます。
内部は喫茶店や万華鏡や名産を売るお店になっていますが、
多くの観光客が訪れています。小樽の人気の観光に雪あかりの路があります。
雪の道をほんのり照らす小樽の冬のやさしい明かりは、
運河や倉庫が懐かしい風情を漂わせて、人々をあたたかく迎えています。
「小樽雪あかりの路」は歴史的遺産を活用したまちづくりイベントとして、
第2回JTB交流文化賞の最優秀賞に選ばれました。(2007年2月)
夕暮れを包むたんころりんの灯
豊田市足助町の古い街並みに、「たんころ」と呼ばれる照明具を街中に置いて、
「豊かな暗さ」を味わおうとする「たんころりん」という手作りのイベントがあり、
若手の経営者たちが町おこしでにぎわいを取り戻そうとしています。
三河湾の塩を信州に運ぶのに使われた、中馬街道と呼ばれる古い街並みに、
人々が手作業で竹ひごをかご状に編み、あんどんに仕上げて、
中から灯をともした600基のたんころのやわらかな光の中で、
三味線の演奏会や朗読会などのイベントが行われます。
この街には、三洲足助屋敷があり、秋は香嵐渓の紅葉で賑いますが、
中馬のお雛様など、伝統を今に残しながら、郷土の味わいを伝える活動を行っています。
三河一色の大提灯まつり
和紙を通したろうそくの光は、日本のお祭りのデザインでもあります。
勇壮な絵が浮かび上がる青森のねぶた祭りをはじめ、
日本の夏祭りには和紙とろうそくは欠かせません。
ちょっとユニークなところでは、三河一色の大提灯まつりがあります。
諏訪神社に、中から1mのろうそくが照らす、
高さ10m、幅5~6mの大きな提灯12張りが並びます。
広くはない境内に、盆踊りなどの派手やかさはありませんが、
昔からどこの田舎でも親しまれてきたふるさとの夏祭りが圧縮された、
自然な風合いの明かりのお祭りです。
電気を消してスローな夜を
2007年6月22日の夏至の夜、
「100万人のキャンドルナイト」が
全国450箇所で行われました。
施設や家庭の照明を消し、
二酸化炭素の削減などについて考えようという
NGOや環境省主催のイベントです。
イベントの中心に活躍しているのは、
キャンドル・アーティストで知られる
Candle June、平和を願い世界の震災地で
火を灯す巡礼を続けています。
N.Y.のグランド・ゼロ、アフガニスタン、
カンボジアの孤児院、終戦記念日の中国、
新潟中越地震の街にもやって来ました。
鎮魂の灯――戦争の犠牲者や、
追悼の灯篭流しもこの明かりです。

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