本を読む 「読む」「聞く」「見る」から、心や暮らしにひろげる

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コンセプト

 

j0431826.jpg絵本には「いろいろな読み方」と

いうより、「いろいろな接し方」が

あります。

 

家庭の居間や幼稚園や

小学校の教室での、読む、聞く、見せる、という読書や

読み聞かせばかりでは

ありません。

 

生活体験や想像の世界の

いろいろな次元で、

からだ全体や行いを通して、

作者や物語から感動を

もらえばよいのです。

 

ここでの絵本の幼児教育は、

「読む」「聞く」「見る」以外にも

いろいろな接し方で、

子供たちの能力をひろげることをテーマにしました。

 

絵本美術館

 

絵本美術館というミュージアムが全国にいっぱいあるのをご存知ですか。

ちひろ美術館は有名ですが、淡い水彩やパステルで描いた自然や子供の絵が、

多くの親子におなじみの、

いわさきちひろの生き方や世界を館内全体で体験することができます。

ちひろが愛した家具のある部屋やアトリエが美術館になっています。

その生涯は苦労と戦いの歴史であることがここに来てわかりますが、館長の一人息子の

松本猛さんは、子供には甘い母親だったといいます。

 

図書室でここを訪れた人がちひろの可愛い世界から、

新しい命をもらって感謝の言葉を綴ったノートが300冊以上になりました。

アンパンミュージアム、安曇野絵本美術館、安野光雅美術館など、

親子で楽しめる絵本美術館を探してください。

 

 

じーっと、ぼーっと、している子供の時間が大事

 

クレヨンハウスをつくって30年、絵本を通して、子供や親と付き合ってきた落合恵子さんは、体験を通して、子供がひとつの絵でも、じーっと見ているので、

親が待ちくたびれることもありますが、子供には、ぼーっとしている無駄なような時間が

大切なのだと言っています。

絵や絵本などを理解しようとたたずんでいるのではなくて、

自分の中に動いているこころと遊んでいるのでしょう。

絵本に限らず子供は、ゆっくり流れる時間、ふざけたり笑ったりして体になじませる行動が

必要なのです。親は忍耐強く待っているのではなくて、いっしょに、ぼーっとしてみませんか。

 

 

子供が自主的にひろげる本の世界

 

042-25.JPG世界的に日本の子供たちは

読解力が苦手という

調査結果から、本の読み聞かせだけではなくて、一歩進んで

考えさせる、読書後にみんなで

議論をするのが有効だという

風潮が生まれているのは

いいことです。

 

でも、日本の子供たちは批判的に読解する訓練を受けていないからという対策として、

読書後、先生から、なぜだろう? どうして? という畳み込み方をされたのでは、

テストされているような圧迫感があります。

低学年ほど、沸いて出るイメージや、勝手な思い違い、新しい発見など、

気を抜いて本とつきあわなければ、本は友だちになれません。

 

花まる先生たちのいい例があります。ある小学校の先生は赴任して、

手を挙げる子がほとんどいないことに驚き、自信をもって発言する気持ちを

本で育てています。何度も何度も読むことで行間に隠れている味わいが

わかってくるといいます。

 

わからない単語は辞書でどんどん調べます。

その方法論で引き出すひろがりや参加が、子供に自信をつけさせるのです。

 

 

世界につなぐ

 

ある中学校の先生は青年海外協力隊の経験を活かして、

絵本の登場人物やストーリーや背景が、実は人種や、民族や、争いや、歴史に重ねることで、子供たちに「世界」を感じるこころにつなげています。

絵本のおもしろさを楽しみながら、そこに秘められた世界の人々や出来事も

知ることができます。それが前面に出ないところに子供に感じさせる力が出てくるのです。

 

名古屋市の絵画作家・西村見地子さんは、

自分が住んでいる周りのゆたかな自然を和画紙にした絵本

「野の花と虹の天使」での収益をインド学童の奨学金として送り続けています。

新聞への投稿がきっかけになったといいます。

 

育ててくれた絵本は大切ですが、でも読み終えた絵本をリサイクルして、

絵本としてアジアの図書館に送っている

社団法人「シャンティ国際ボランティア協会」があります。

中古本を扱う「ブックオフ」が協力しています。

絵本を通して広がる国際的なボランティア活動は、シャプラニール「ステナイ生活」、

ピースウィンズ・ジャパン「ブックキフ」などたくさんあります。

 

 

見えない絵本

 

「おてて絵本」という、見えない絵本ごっこの遊びがあります。

新潟市の絵本作家・佐藤伸さんが発案したもので、両手を水をすくうようなかたちにして

顔の前でひろげて、手の平を見ながら、人に聞かせる話を思いつきでしゃべっていきます。

何もないわけですから、言葉の力や、動作のおもしろさや、奇想天外な成り行きに、

みんなをイメージさせて、笑わせることで、ますます子供たちはのってきて、

お互いに自由奔放に見えない絵本を見てしまいます。

 

顔の前に、両手で架空の空間をつくるだけで、

人は物語の舞台をつくることができるという能力を引き出しているようにもみえます。

マイクを前にすると歌う気分になってしまうお父さんとどこか似ている感じもしますが、

五感を使っての優れた絵本の「読み方」というより「作り方」です。

 

読めない本の作品展がありました。イタリアのデザイナーでもあり、

美術家のブルーノ・ムナーリさんの作品で、本の形はしていますが、文字はほとんどなく、

鮮やかな色彩のページがあるだけの造形で、言語情報なしで、

伝えられるデザインになっています。切り紙と折り紙を本のようにたたんで、

旅行に携帯できる彫刻など、本からデザインの楽しさへと見る人を飛躍させます。

最近では、装丁や編集など、デザインとしても楽しめる本や絵本が多くなりました。

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このページは、gallopが2008年5月20日 17:14に書いたブログ記事です。

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