コンセプト
赤ちゃんが最初に接触するのは お母さんです。
おぎゃーと、この世に生まれて、
肌と肌と触れ合って、おっぱいを
もらう――
人間だけではなくてあらゆる
哺乳動物もここから生をスタート
します。
知覚を始めた赤ちゃんは、
まず、ママの言葉や表情や
仕草をものすごい勢いで吸収して
成長していきます。
生後間もない幼児はママの
コミュニケーションシステムの
内にあります。
幼児の目や感覚から見たら、
夫婦や家族はどのように
映っているのだろうと言う観点から
イメージしてみるのも、おもしろく、役立つ幼児教育かも知れません。
ママがいて、パパもいる
パパがいることに気付き始めます。
赤ちゃんはしばらくすると、ママのほかに
パパはママが大切にしている人なんだ、
だからパパも自分を可愛がってくれるにちがいない。
子供がゆたかに成長するために家族は、
夫婦がいい関係にあってほしいと、子供は感じます。
夫婦もいままでの関係から、
子供が生まれてからは、
「子供のいる夫婦」の関係になっていく
必要があります。
子供が中心になって、ひとまわりゆたかになった
夫婦のいい関係は、子供が安心できる、
ゆたかな生活の基盤なのです。
子供は、自分が頼りにしている、
ママとパパがいるんだ、
という実感の安心を得て、成長していく過程で
どのように夫婦を取りこんでいくのでしようか。
子供は大人が思うより以上に、人や物や言葉に対する鋭い感覚と、
雑然とした日常から良いものを見分けていく感性を持っています。
夫婦のちょっとした感情のもつれや、ちぐはぐな挙動を、言葉や理性でわからない分、
本能的に敏感に見分けています。夫婦の日常はいつも平穏で仲が良いとは限りません。
しかし、どんなに口論しても、どんなに喧嘩をしても、仲の良い夫婦かどうかは分かるのです。それは、子供には母と父のすみわけがちゃんとできていて
、両方で親なのだ、という基準があるからです。
ママにできてパパにはできないこと、ママにはできないがパパにはできること、
または二人でいっしょにできること、子供はその部分をいつも夫婦に探しています。
体と知性が発達する過程で、その両方の違いと、両方の共通部分、
補完し合う部分をよみとっていきます。それは男と女の違いでもあり、
それぞれの個性の違いでもあり、それぞれの社会的なかかわりの違いでもあります。
いずれにしても、子供は両方が必要なので、夫婦のバランスが壊れることは
自分にとって良くないことなのです。幼児の潜在意識にキズをつけるような場面は禁物です。
おじいちゃん、おばあちゃん
おじいちゃんやおばあちゃんの
いる家庭でのその役割は
とても大切です。
子供がパパやママを見て
理解や判断に迷う場合に、
それを乗り越えた存在として、
おじいちゃんやおばあちゃんが
やさしく受けとめてくれることで
安堵できるのです。
それは人生を歩いてきた分、
苦労を重ねてきた分、
子供に分け与える充分な
やさしさと愛情と動作を子供に
感じさせます。
「孫は目にいれても痛くない」立場や役割は、夫婦を超えて、
絶対的に子供のキャパシティを
ひろげます。表情や動作は子供に嘘がつけません。
ただ全ての家庭で祖父母が同居しているわけではないし、
まして夫婦が揃っていると言えないケースもあると思うので、その限りでお読みください。
敵の出現
弟か妹が生まれるとします。 はじめは当然、 いまの子を育てたように、
やがて子供に、
夫婦の愛情は赤ちゃんに
向けられると、
自分が疎外されたように感じ、
親の時間も心もすべてが1/2に減ったと判断します。
一方、生まれた赤ちゃんには、
物心つくころ、既に既得権を持っている兄か姉がいて、
親からもらう自分の分け前は
初めから1/2しかないのだということに気付きます。
親の愛情をたっぷり受けて育った長男と、生まれたときからシェアが決められていて、
兄の分まで奪い取ろうとする次男の、性格の違いが生じるのは当然です。
ここで大切なのは、長男が次男を思いやって友だち感覚で教えたり、遊んだりする心、
次男は長男を手本に世の中を学ぼうとする力、その両方を観察しながら、
バランスよく育てていく親の愛情や配慮です。
家族は多いにこしたことはありません。
昔の3代にわたる大家族は理想的な幼児の場所であったのかもしれません。
社会的な場面に出ていく
しばらくすると、子供たちに外から
持ち込まれるのは家族と関係のない、
社会的な、他人とのかかわりです。
やがて保育園や幼稚園、小学校に行く子供たちが、社会の中で友だちを得て、
先生や年長者と仲良くする場面が始まります。
夫婦も社会的な存在であるわけで、
社会的なコミュニケーションや、
社会人としての基本が、
幼児教育に反映されることになります。
家庭だけで通用していた言葉や概念や行動を、
社会的なステージにスライドアップさせる
幼児教育が必要です。
それは親の常識や理性や社会性を手蔓にして、
独立していく出発点になります。
家庭と地域社会や親の友だち、その子供たちとの
交流を上手に設定していくことで、
子供は伸び伸びと地域社会の中で成長し、
家庭で育まれた自分をさらに高めていくことができます。

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