回遊する魚 マグロのおすしが食べられなくなる?

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コンセプト

 

063.JPG日本人がいちばん好きな

食べ物はおすし。

 

食生活に魚離れがすすんでいる一方、回転ずしがファミリーレストラン並に多くなって、

子供たちもおすしになじんでいます。

 

おすしの代表格は鮪のにぎりや

鉄火巻。

 

世界中の大海原を泳ぎまわっているマグロですが、

生態系にはやはり、限りがあります。

 

 

マグロは海と魚を知る格好の幼児教育です。

 

世界中にひろがっているおすしや刺身

 

003-1.JPG日本人は世界のマグロの漁獲量の1/4を食べています。

 

マグロの捕獲量は

日本がいちばん多く、

世界の1割を占めていますが、

 

40年ほど前までは世界の半分を占めていました。

 

日本のシェアが減ったのは、

マグロを食べる習慣が世界中に広がったことに重ねて、

マグロが日本に高く輸出できる

ため、世界中がマグロ漁業に

参入してきたからです。

 

022.JPGそのために、とくに、脂がのった

トロが多いクロマグロ(ホンマグロ)やナミマグロなど

高級マグロの数が急速に減り、

品薄になって値上がりを

招いています。

 

漁業国・地域がつくるマグロの

資源管理機関が、魚の数を

増やすために、

東大西洋のクロマグロの漁獲を

2割減らす、ミナミマグロも

2割減らす、マグロの規制強化にのりだしました。

 

 

 

それでも手ぬるいと、世界自然保護基金は、さらなる規制を要請しています。

 

一方で、日本食ブームがバックになって、

世界中ですしや刺身を食べる習慣がひろがっていて、

欧米や中国でもマグロの輸入が増えています。

増える需要と減少する供給の間に立って、マグロは高値を呼び、

ますます貴重になろうとしています。

 

 

海のダイヤを養殖する

 

そのようなマグロの国際市場を背景に、安定供給をはかろうと、

海のダイヤといわれるマグロの養殖の試みが行われています。

 

マグロの養殖場の7割が奄美大島の大島海峡に集まっています。

従来は日本近海で捕れるヨコワと呼ばれる幼魚を育てていましたが、

マグロを卵から育てる完全養殖をめざしています。

マグロの養殖は、完全養殖の技術が確立されているタイやヒラメとちがって難しく、

まず、生け簀の中で産卵しても、幼魚が透明で網に掬いにくく、

また、水質、水温、照明などに影響されて、条件が揃わないと死んでしまいます。

しかし、九州や沖縄など水温が高いところで、30年前からの研究や試行錯誤の結果、

年間やっと3千トンくらいが生産されるようになったといわれています。

 

 

減少する寒ブリ

 

マグロとともに、大きな魚である寒ブリは、日本海の海水の温度が上昇して、

捕れなくなっています。暖水を回遊するブリは、初夏に日本列島を北上して、

冬になると寒さを避けて、新潟や佐渡に南下して来ますが、

日本海の水温が上昇したため、戻らないのです。日本海の水温は、

ここ100年で1.2度から1.6度上昇しただけなのですが、ブリにとっては大変化なのです。タラやカニの漁獲の減少にもつながっています。

とくに、冬の水温の上昇が著しく、地球の温暖化は、食卓にも打撃を与えています。

海の魚たちは、1、2度の温度の変化にも、影響されるほど繊細な生態系なのです。

 

 

ウナギのふるさとは太平洋の真中

 

063-601.JPG日本人はウナギも大好きです。

蒲焼や鰻丼、最近では

中部が発祥のひつまぶしなどで、

栄養も高くおいしい料理で

親しまれています

 

ウナギといえば、どこで生まれるのかが、長い間謎でしたが、

 

東大海洋研究所の塚本教授が、太平洋のマリアナ諸島の

沖合いで1センチ前後の

ニホンウナギの赤ちゃんを

発見したところから、

 

 

 

グアム島の北西200キロの海底にそびえる富士山級の「スルガ海山」が

ウナギのふるさとであることを突き止めました。

 

ウナギは、秋から冬に川を下り、太平洋のど真ん中で冬に産卵すると、

いままでいわれてきましたが、ウナギの体内にある、

年輪のように1日1本ずつ輪ができる耳石という組織を詳しく調べて、

教授は冬ではなく、夏に産卵すると推定して、夏に船を太平洋に出して明らかにしたのです。でも、ウナギはなぜ千キロもの旅をするのでしょう。

 

きっとその秘密は、遺伝子の進化にあるにちがいない、ということで、

その弟子の青山潤さんが、世界のウナギの18種類のうち、

まだ採集されていない種「ラビアータ」を捕獲するためにアフリカ中を

かけずりまわることになりました。

50度を越える猛暑、住血吸虫だらけの真水、水のないトイレの過酷なアフリカで

言葉もそこそこに通じない苦労を重ねながらウナギを探しまわります。

青山さんの悪戦苦闘が「アフリカにょろり旅」という、

日本人の研究心とアフリカの人々のおおらかな民族性の出会いが、

抱腹絶倒のドキュメンタリーになっています(講談社、2007年)。

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このページは、gallopが2008年5月20日 14:53に書いたブログ記事です。

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