日本の子供たちの科学に
関する応用力は、
世界で、2006年は世界57カ国のうち6位に下がりました。
2000年では32カ国のうち
2位を占めていました。
科学への関心はなんと最下位です。
これはOECD(経済協力開発機構)が学習の到達度(PISA)を
調べるもので、
世界57カ国40万人、
日本では高校1年生6000人が
受けました。
高校生ですが、小さいうちから
科学に関心をもつ幼児教育が、
これからいっそう重要になることを
暗示しているかのようです。
国際的に低下している日本の学生の科学応用力
基礎的な知識が必要ですが、応用力の以前に科学の
今回低下した応用力
(科学的リテラシー)は、
テストということではなく、
生活と直接かかわるので、
生活の質的な向上や、
これからの産業や技術の発達にも響いてきます。
新聞で紹介された問題は、
地球環境に関するテーマですが、
アテネの神殿の女神像の大理石が酸性雨に侵食されつつある
状況から、空気中の
硫黄酸化物や窒素酸化物が
なぜ増えたのか、
大理石を酸に溶かした状態を推測するなどがありました。
また、二酸化炭素の排出量や平地気温の上昇の関係をグラフで読み解く、
地球の温室効果の問題があります。
高校生の科学の応用力と関係することですが、「科学に関するテレビ番組を見る」
「科学に関する雑誌や新聞を読む」は8%で、最下位というのは恐ろしいですね。
理科の授業でも習ったことを日常の問題に応用する場も最下位でした。
科学の応用力は、フィンランド、香港、カナダ、台湾などが高くなっています。
いま、猛烈な勢いで優秀な人材を大学で育てているインドや中国が参加してくると、
日本の学生の科学力はもっと惨憺たるものになるかもしれません。
科学に関心がある割には低い科学の考察力
食塩20グラムを水100グラムに溶かした食塩水は120グラムになるわけですが、
小学5年生の34%、
中学2年生の37%が120グラム以下になると答えています。
塩という物質が溶けて
見えなくなった分だけ軽くなると
思うのでしょう。
(正答 小5/63%、
中2/59%)
電球の中からフィラメントだけ取り出しても光っていますが、
すぐ切れるのはなぜでしよう。
答えは空気に触れて燃えてしまうからです(正答56.2%)。
シャープペンシルの芯を使った
電球を長く輝かせる方法は?
答はビンをかぶせたり、ビンの中の空気を抜く(正答40.3%)。
これは国立教育政策研究所が全国の小中学校211校の小5生3300人、
中2生3200人を対象に行った調査(2006年)です。
「観察や実験が好き」とほとんどの学生が答えていますが、
観察や実験方法を自分で考えたり、予想が異なったときに原因を調べようとする
考察力は低く、とりわけ中2生に低下が顕著です。
米村でんじろうさんの科学教育
中京テレビの「でんじろう先生の日曜実験室ラブラボ!」
(日曜、午前10時55分~11時25分)で米村でんじろうさんが、
実験を通じて「科学のおもしろさ」を子供たちに伝えています。
米村でんじろうさんは、なぜ冷蔵庫でものが冷えるのか、
なぜ電子レンジでものを温められるのか、わからなくても器具は使えるが、
仕組みを知った方が納得して使えるし、誤った使い方をする危険を防げる、といっています。でんじろうさんの実験の特色は、身近なものを使って実験することで、
科学技術を、手で触れると感動や驚きがある、自分も好きだから楽しくやると
子供たちも科学をおもしろく感じてくれる、といっています。
でんじろうさんは、小学生の頃から、星を見る望遠鏡を紙を丸めたり、
竹で作ったり、木や竹で作った杉の実の鉄砲や、
竹馬など身近なところにあるものを工夫しておもしろく遊んで育ったといいます。
いま、海外の子供たち相手にも科学の実験を行っていますが、
実験でゴム風船をこすって静電気を起して手をつないで、
おっ!と驚き、感動するのは、日本の子供でも、アフリカの子供でも同じ、
子供の反応は嘘をつかない、といっています。
科学は身のまわりの暮らしにいっぱい
家庭や社会生活の中でふだん何気なく使っているものの、
科学や技術を大人でも意識しないものですが、身近なものから、
子供たちと科学のおもしろさを遊び心で体験してみましょう。
テレビはなぜ見えるの?
こんな小さな携帯電話でなんでもできるのはなぜ?
飛行機はなぜ空を飛べるの?
自動改札機でなぜ瞬間に切符が通るの?
ひとつひとつの仕組みは先端技術の結晶なので説明しにくくても、
その原理は意外に身近なところにあったりします。
わざわざ科学についてお話するというより、お子様が何かに接したり、
興味を持ったときに、ちょっとした原理や、科学に通じる糸口のお話をするのがいいですね。

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